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  <title type="text">ＯＮＥ　ＤＡＹ</title>
  <subtitle type="html">短文置き場</subtitle>
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  <updated>2007-05-21T23:46:21+09:00</updated>
  <author><name>季咲</name></author>
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    <published>2008-01-13T22:55:46+09:00</published> 
    <updated>2008-01-13T22:55:46+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>ゆめのあと。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>「・・・っ」<br />
<br />
大きく見開いた目は見慣れた天井を映した。<br />
それでも先ほどまでの恐怖に、辺りを見回し、漸く現実世界に帰ったのだと判るとほっと溜め息をついた。<br />
<br />
部屋には秒針だけが規則正しく時を刻む以外物音一つない。<br />
ベッドサイドの時計は三時を指していた。<br />
<br />
はあ。と大きく息を零し、髪をかき上げると、額は汗で濡れていて、頭皮にまで流れ込み髪の毛までもがしっとりと濡れていた。<br />
<br />
<br />
<br />
悪夢を見た。<br />
子供の頃から見続けている夢。<br />
何か得体の知れないものに追われて、ただ逃げ惑うだけの夢。<br />
最後には縋った光さえも瞬く間に粒となり消えていく、不思議な夢。<br />
<br />
具体性は全くないけれど、恐怖に目が覚めてしまうのはいつものことだった。<br />
<br />
<br />
ごろりと横になるけれど、なかなか眠気はやってこない。<br />
むしろ目が冴えてしまった。<br />
<br />
「ああ、もう・・・眠れねえ・・・・・・」<br />
<br />
ふと視線に携帯電話が映った。<br />
何気なく手に取りメモリを開けば一番に登録してあるのは、恋人の名前。<br />
<br />
「起きてる、かな」<br />
<br />
暫しの逡巡の後、通話ボタンをおせば、容易くコール音に繋がった。<br />
<br />
<br />
いつもなら、独りでやり過ごしていたけど、今は、今夜は違う。<br />
きっとビックリするか、嬉しがる声で電話に出るに違いない。<br />
<br />
悪夢も、たまにはいいかもしれない。<br />
<br />
<br />
「あ、薫？起きてた？・・・・・・なんて声だしてんだよ」<br />
<br />
<br />
こんなふうに、ちょっと彼を驚かす事ができるのならば。</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
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    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/29</id>
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    <published>2008-01-13T17:42:09+09:00</published> 
    <updated>2008-01-13T17:42:09+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>さよならはまたねの変化形。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>「もう、会わないから」<br />
<br />
去り際に言ったハセヲの言葉の意味が判らなくて、僕は彼の次の言葉を待つしかなかった。<br />
<br />
会わない。ってどういうこと？<br />
会えない。んじゃなくて、会わないと彼は言った。<br />
<br />
どうして？<br />
どうして？<br />
<br />
僕、何かした？<br />
ハセヲが嫌がること、した？<br />
嫌な事言った？<br />
<br />
判らないよ。<br />
だって、さっきまでは笑ってたのに。<br />
<br />
「泣いても駄目だからな」<br />
<br />
ぽたぽたと僕の頬を伝うのは、涙。<br />
見透かしたように、背を向けたハセヲはそ吐き捨てた。<br />
冷たい、まるで心の中まで突き刺す氷のような冷めた声色に、言いたいことがあるはずなのに、僕の唇は動く事はなくて。<br />
空気は、声門を通り抜けることが出来ずに、ただの空気のまま唇から漏れるばかりで。<br />
<br />
「じゃあな」<br />
<br />
踏み出した足は軽やかで、ハセヲは少しずつ遠ざかっていく。<br />
一度も振り返ることもなく。<br />
少しも歩く速さも落とすことなく。<br />
ただ、僕と彼の距離は離れていく。<br />
<br />
ねぇ。<br />
どうして駄目なの？<br />
どうして何にも言ってくれないの？<br />
<br />
<br />
じゃあな。<br />
それはいつだってハセヲが去り際に言った台詞。<br />
何も変わらなかった、また明日。と約束した昨日も。<br />
もう会わないと言った今日も。<br />
同じ言葉だったのに。<br />
<br />
「ハセヲ・・・・・・判らないよ、ねぇ・・・・・・・ハセヲ」<br />
<br />
闇に消えたハセヲを想いながらも、僕はまだ涙を流していた。</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
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    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/28</id>
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    <published>2007-11-16T23:46:57+09:00</published> 
    <updated>2007-11-16T23:46:57+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>格差社会　出演者：ハセヲ・アトリ・シラバス</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>解禁！Ｍ２Ｄ</p>
<p><br />
シラ「ついに出たね～Ｍ２Ｄ！！！僕徹夜して並んじゃったよ(＾＾)」</p>
<p>アト「わぁ！じゃあ今着けてるんですか～？」</p>
<p>シラ「もっちろん！やっぱり世界観が全然違って見えるよ～」</p>
<p>ハセ「まぁ・・・確かにより壮大に感じるな」</p>
<p>シラ「あれっ、ハセヲも？！あれだけ高いってぼやいてたのに、やっぱりハセヲも買ったんだ～(＾Ｏ＾)」</p>
<p>ハセ「ま。新作は一通り試さねぇとな」</p>
<p>シラ「だよね～。でも実際言うほど高くないでしょ」</p>
<p>ハセ「まぁな。とりあえずシリアルナンバー入りのを買った」</p>
<p>アト「シリアルナンバー？！」</p>
<p>シラ「え！あれって、限定モノで、しかも一般には出回らないって聞いたけど・・・」</p>
<p>ハセ「ちょっと、な」</p>
<p>シラ「うわぁ！！ハセヲすごいじゃんＷ」</p>
<p>ハセ「シラバスはどんなの買ったんだ？」</p>
<p>シラ「僕は全種類揃えてみたよ。その日の気分によって色を変えようと思って。あ、ちなみに今日は緑だよ」</p>
<p>ハセ「お前、ほんと凝り性だよな・・・」</p>
<p>シラ「そういうハセヲだって、レアハンターじゃんW」</p>
<p>ハセ「たまたまだっつの」</p>
<p>シラ「そういえば、ガスパーは特注するらしいよ。頭のサイズが合わないみたい」</p>
<p>ハセ「ダイエットすりゃいいのに」</p>
<p>シラ「だよね～。でもやっぱり安物より断然いいよね！あんなの(旧型)つけてる人の気が知れないよ」</p>
<p>ハセ「だよな。俺もあれつけてると頭痛くなるんだ」</p>
<p>二人、笑いながらＭ２Ｄについて語っている。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>アト「(榊さん・・・・・・私は初めて仲間に殺意を覚えました)」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
私の友達にも物凄いお金持ちがいて、シラバスのように同じ種類の靴を色違いで何足も揃える人です。<br />
そんな時、ついついアトリのような気持ちになってしまう私を誰が責められようか(笑)<br />
</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
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    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/27</id>
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    <published>2007-11-12T22:28:33+09:00</published> 
    <updated>2007-11-12T22:28:33+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>だって電波な彼だもの！</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[「ねぇ、ハセヲ・・・今日ね、ボク一人で買い物に行ったんだ」<br />
<br />
マク・アヌの噴水は夕陽を浴びてきらきらと光の粒を撒き散らしていた。<br />
一見すればとても綺麗な様相だったけれど、その輝きは彼の前では引き立て役にしかなり得なかった。<br />
彼、エンデュランスは噴水の光を背景にうっとりと微笑んでいた。<br />
その誰もが見惚れる微笑みだったが、彼がその眸に映すのは、笑顔を向けるのは世界にたった一人だけ。<br />
<br />
「きっとそのうち、ハセヲにも会いに行けるようになるかな・・・・・・？」<br />
<br />
眸を潤ませながら、優雅に薔薇の花弁を舞い散らせるその様に周囲も息を呑んでいた。<br />
そのＰＣ達の表情は青ざめていたり、目を合わせないようにしていたりと様々だった。<br />
<br />
「ボク、ボク・・・・・・ハセヲの為ならなんだってできるよ」<br />
<br />
それもそのはずで、先程からエンデュランスは悶えるように体をくねらせながら目の前に置かれたハセにゃん人形を頬を染めて見つめていたのだ。<br />
<br />
「エ、エンデュランス？何・・・やってんだ・・・？」<br />
<br />
「あ、ハセヲ・・・・・・」<br />
<br />
人込みの中から姿を現したハセヲは、エンデュランスのその様を見た瞬間、動きが固まった。<br />
<br />
「どうしたの、ハ・セ・ヲ？」<br />
<br />
変な節をつけながらエンデュランスの人差し指がハセヲの唇に押し当てられ、その衝撃にエンデュランスを除く全ての動きが止まった。<br />
<br />
「あれ・・・・・・・みんなどうしちゃったのかな・・・・・・？まぁ、いいか・・・ねぇ、ハセヲ早く行こう・・・・・・」<br />
<br />
風景までもが灰色に塗り替えられていく様を見ながら、エンデュランスは動かないままのハセヲの腕を引きながら人気の無い場所まで移動するのだった。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
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    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/26</id>
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    <published>2007-11-09T01:07:37+09:00</published> 
    <updated>2007-11-09T01:07:37+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>誰か私の代弁をして頂戴。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[「・・・・・・不条理だ」<br />
<br />
コントローラーを握り締めたまま、亮は呟いた。<br />
振り向いた薫の目に映ったモニターには真っ黒のバックグラウンドにエンドロールが流れ始めていた。<br />
何処か納得のいかない表情の亮は投げ捨てる様にコントローラーを放り投げた。<br />
<br />
「どうしたの？」<br />
<br />
「いや、なんかさ・・・・・・」<br />
<br />
薫に向き直った亮は少し口篭った。<br />
<br />
「・・・このゲームの最後が、酷いなと思って、さ」<br />
<br />
「そうなの？話題作みたいだけど・・・・・・良くなかったの？」<br />
<br />
「そういう事じゃなくて・・・・・・ラストで主人公が死ぬんだよ。それまでも散々酷い目に合ってきて、でも頑張ってきて、でもその結末がこれかよ、って思ったら・・・・・・何か許せなくて・・・」<br />
<br />
拗ねた口ぶりの亮の背後では、物悲しいエンディングが延々と流れていてた。<br />
少し考えて、薫は<br />
「でも、物語の終わった後はどうなってるかは判らないよ・・・・・・終わった後に、ボク達のように違う方向を歩んだかもしれない」<br />
「・・・でもその主人公は、俺達とは違って、あの世界にしか存在しないんだ。どこまで行ってもその終わり方しかできないんだ、その先は紡がれてないんだ・・・・・・そんなの・・・」<br />
<br />
<br />
「ないんだったら、亮が紡いであげればいいんじゃないかな・・・・・・」<br />
「俺が・・・・・・？」<br />
「亮だったら、きっと良い結末を紡げるよ。ボクも亮がいなければきっと、未来はなかったから・・・・・・」<br />
<br />
「そう、だな・・・」<br />
「亮なら、きっとできるよ・・・・・・」<br />
<br />
優しく微笑む薫につられて、亮もまた少し笑った。<br />
<br />
例え虚構であっても、構わない。<br />
一時でも、心の安寧が訪れるなら、幸せだと笑ってくれるなら。<br />
・・・生きていて良かったと思ってくれるのなら。<br />
<br />
不条理だらけのこの世界に、幸せをの意義を、生きている意味を教えてくれた『彼』に、亮はそう願った。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
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    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/25</id>
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    <published>2007-11-03T14:49:24+09:00</published> 
    <updated>2007-11-03T14:49:24+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>世界は君の為に。何気に死ネタ。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>それはある晴れた日の昼下がりの事。<br />
ふらりと外へ出た薫は、ただ一人当ても無く街並みを歩いた。<br />
<br />
華やいだ街並みは皆色褪せていて、薫の表情もどこか物憂げだった。<br />
<br />
「これきれい～！」<br />
<br />
はしゃいだ声が空に響いて、そちらを見れば、小さな花屋の前に幼い少女が立っていた。<br />
片隅に置かれていた小さな鉢植えに小さく咲いていたのは。<br />
<br />
「勿忘草・・・・・・」<br />
<br />
<br />
『これ、綺麗だな』<br />
<br />
ふっといつかの亮が蘇る。<br />
小さな花屋で名も知らない花に笑いかけていた亮。<br />
あの少女のように、大輪の花よりも片隅に咲いた小さな花を見ていた。<br />
<br />
「ねぇ、ママ。これなんていうおはななの？」<br />
<br />
『薫、これなんて花か知ってる？』<br />
<br />
少女の声に亮の声が重なる。<br />
<br />
「ミオソチス・スコルピオイデス。勿忘草だよ・・・・・・」<br />
<br />
振り向いた少女は小さくわすれなぐさと呟き、微笑んだ。<br />
<br />
「おにいちゃん、おはなすきなの？」<br />
<br />
『詳しいんだな。本当に花、好きなんだ？』<br />
<br />
「うん・・・・・・好きだよ」<br />
<br />
つう。と涙が一筋薫の頬を伝った。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「亮、あのね、今日小さな花屋へ行ったんだ・・・・・・小さな女の子が花を見てたんだ」<br />
<br />
手の中に収まった鉢植えをそっと置くと、緩く風が通り過ぎて、可憐な花弁を揺らした。<br />
<br />
「覚えてる？キミが初めてボクを外へ連れ出してくれた日のこと。近所の小さな花屋へ行ってくれたよね・・・・・・キミは誰も見つけないような小さな鉢植えに気付いて、笑ってた」<br />
<br />
亮の周りの空気は澄んでいて、薫の褪せた世界も鮮やかに塗り替えられていく。<br />
セピア色に染まっていた花弁も、今は蒼い。<br />
<br />
「きっとボクはその鉢植えのように、この世界では小さな存在でしかないんだ。でも、キミが見つけてくれたから、ボクは今こうして立っていられる。全てはキミがいたからなんだよ・・・・・・亮」<br />
<br />
薫の目の前の小さな十字架は日の光を浴びて輝いていた。<br />
真っ白なそれに刻まれた亮の名前。<br />
<br />
「きっとキミは、この先もボクに生きていてって言うんだよね・・・・・・でもね、ボクはキミのいない世界なんていらない。キミの傍だから生きていられたんだ」<br />
<br />
座り込み、十字架に身を凭れ掛けさせると、薫は静かに目を閉じた。<br />
<br />
「ねぇ、亮・・・・・・会いたいよ」<br />
<br />
一陣の風が強く吹き込み勿忘草の花弁を散らした。<br />
浚われるように花弁は空へと舞い踊る。<br />
空色に蒼が溶けて消えてゆく。<br />
<br />
「・・・・・・うん、そうだね。ボクも、同じ気持ちだよ」<br />
<br />
そのまま再び目を閉じると、亮の姿が浮かび上がる。<br />
困ったように笑いながら、でも、手を差し伸べていて、迷うことなく薫はその手を取った。<br />
<br />
「ねぇ、亮・・・・・・愛してるよ」<br />
<br />
風も、日差しも、何もかもが緩やかに流れて逝く。<br />
溶けるような眠りの中、最後に呟いた言葉はそれだった。</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/24</id>
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    <published>2007-10-11T23:27:52+09:00</published> 
    <updated>2007-10-11T23:27:52+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>旅立ち。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[さあ、何処へ行こう。<br />
ここから先は導は無い。<br />
未開の地。<br />
<br />
その一歩を踏み出すのは、今。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「じゃあ、さよなら、だね」<br />
<br />
最後にそう言った志乃は静かに笑って、俺を通り過ぎていった。<br />
あれほど求めていたはずなのに、どうしてだろう、彼女を前にしても、何も感じないなんて。<br />
<br />
<br />
全ての柵から解き放たれた、そんな感じがした。<br />
<br />
以前なら彼女との別離は、死に等しいほどの苦痛だったはずなのに。<br />
何が変わった？<br />
何が変えた？<br />
<br />
<br />
「全て」を覆した、それは・・・・・・。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「ハセヲ」<br />
<br />
<br />
<br />
聞き慣れた声。<br />
何処となくか弱い音色。<br />
<br />
<br />
振り向けば、そいつは笑っていた。<br />
透き通るようなその笑みに、こちらも自然と頬が緩む。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
ああ、そうか。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
闇に染まった色は、こいつが塗り替えたんだ。<br />
導を消したのも、きっとこいつなんだ。<br />
<br />
<br />
けれど。<br />
<br />
俺の全てを塗りつぶしてしまったのもこいつなら。<br />
<br />
<br />
<br />
俺に全てを与えてくれたのもまた、こいつだったんだ。<br />
<br />
<br />
<br />
「それも悪くないかもな」<br />
<br />
「？如何したの、ハセヲ」<br />
<br />
「何でもねえよ」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
何処へ行こう。<br />
ここから先は導は無い。<br />
未開の地。<br />
<br />
過去に落とした足跡はもうない。<br />
未来もまたここからは見えない。<br />
<br />
けれど、君となら、歩いてゆける。<br />
<br />
<br />
たとえどんなに辛くても、君といる未来があるのなら。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
さあ、行こう。<br />
<br />
その一歩を踏み出すのは、今。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
  </entry>
  <entry>
    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/23</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://aitatakisaki.blog.shinobi.jp/ss/%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%83%BC%E3%83%A6%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%BC" />
    <published>2007-09-17T23:30:23+09:00</published> 
    <updated>2007-09-17T23:30:23+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>精神崩壊ーユウトピアー</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p>愛しくて</p>
<p><br />
「誰にも渡したくないんだ・・・・・・」</p>
<p><br />
永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>永遠に</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「これで、キミはボクのもの」</p>
<p><br />
蒼白の肌に深紅の薔薇をあげませう。</p>
<p>零れ落ちた花弁は唇に。瞼に。</p>
<p>途切れた魂の軌跡は鮮やかに。</p>
<p>僕の眸を奪うのだから。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><br />
マリオネットのやうに四肢を垂らし。</p>
<p>リアルを写さない君は素敵。</p>
<p>さあ、僕の人形に御成り。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><br />
梔子色の扉を抜ければ無何有の郷。</p>
<p>禽籠に閉じ込めてあげやう。</p>
<p>そうして、可愛がってあげる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>毎日</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>扉はもう開かない。</p>
<p>さあ、貴方の願い事はなぁに？</p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
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    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/22</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://aitatakisaki.blog.shinobi.jp/ss/%E4%BD%95%E6%B0%97%E3%81%AB%E6%AD%BB%E3%83%8D%E3%82%BF%E3%80%82" />
    <published>2007-09-14T13:37:59+09:00</published> 
    <updated>2007-09-14T13:37:59+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>何気に死ネタ。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[月光が雪色の肌を照らす。<br />
その寝顔はとても安らかで。<br />
<br />
頬に影を落とした睫も、まだ薔薇色を保つ唇も、いつも抱きしめてくれた腕も、全てが・・・・・・そこにあるのに。<br />
<br />
<br />
<br />
心は、どこか遠くへ行ってしまった。<br />
<br />
魂は、この体を離れてしまった。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
どうして気付いてやれなかった。<br />
いつだって傍に居て、誰よりも判っているつもりだったのに。<br />
<br />
「なぁ・・・お前の言ってた同じ視線って、こういうことなのかよ」<br />
<br />
<br />
膝の上で横たわるその細身の体は、もう動くことはない。<br />
緋色を灯した眸は、もう開かれる事はない。<br />
<br />
笑うことも、話を訊くことも、触れ合う事も・・・・・・・何もかもが、消えた。<br />
<br />
<br />
「・・・・・・ずっと傍にいるんじゃなかったのかよ・・・っ」<br />
<br />
<br />
ＡＩＤＡに飲み込まれたまま、意識ごと深淵に落ちていった。<br />
自ら暗闇に向かって行った。<br />
<br />
<br />
『これが、ハセヲにしてあげられる唯一のことだから』<br />
<br />
そう言い残して。<br />
<br />
<br />
<br />
「今度は何、望んだんだよ。・・・・・・どうせ、また俺絡みだろ、馬鹿だよな」<br />
<br />
<br />
ふわりと、風が舞う。<br />
<br />
<br />
「俺は・・・・・・」<br />
<br />
<br />
持ち主がいなくなった体は宙に舞い上がり、粒子と化す。<br />
<br />
<br />
「例えお前が望んでいなくても」<br />
<br />
<br />
さらさらと、流れるように消えていく。<br />
<br />
<br />
「俺は、お前の傍から離れないのに」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
全てがもう、遅かった。<br />
本当は俺が依存していたんだ。<br />
前に進もうとするお前を、妬んだ。<br />
<br />
<br />
置いて行かれそうになってたのは、俺なのに。<br />
<br />
<br />
<br />
「勘違いヤローが・・・・・・ばっかじゃねぇの」<br />
<br />
<br />
一陣の風が通り過ぎた。<br />
それは優しく、ハセヲの頬に落ちた涙をさらって消えた。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>季咲</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>aitatakisaki.blog.shinobi.jp://entry/21</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://aitatakisaki.blog.shinobi.jp/ss/%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%89%8D%E3%81%AB%EF%BC%94%E3%80%82" />
    <published>2007-08-30T23:41:17+09:00</published> 
    <updated>2007-08-30T23:41:17+09:00</updated> 
    <category term="SS" label="SS" />
    <title>初めてのその前に４。</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[そこには、朔が仁王立ちで立っていた。<br />
エンデュランスと一緒にいる時には絶対に見せない、最高に人を見下した表情を浮かべて。<br />
<br />
「ハセヲォォ・・・よっくもウチのエン様をぉぉぉ」<br />
<br />
理由は分からないがどうやら俺に対して何か怒っているようだ。<br />
とは言っても、朔とはいつ会っても良い顔をされた事がない。<br />
大方エンデュランス関連なのだろうと考えるまでもないのだが、予想をつけていると正にその通りだった。<br />
<br />
「さっきなぁ、エン様からメールの返事がきたんや」<br />
「へぇ、良かったじゃん」<br />
「ふふん！ウチとエン様の間には、ハセヲなんかが入れん深い絆が・・・ってそれは後回しや」<br />
<br />
エンデュランスから返事が返ってきたのがよほど嬉しかったのかニヤニヤしだした朔だったが、それも束の間の事でまたすぐ眉間に皺が寄りだした。<br />
<br />
「ハセヲォォォ・・・アンタ、ウチの・・・ウチのエン様に手ぇだしたんか！！！」<br />
「・・・・・・は？」<br />
「しらばっくれてもアカンで！エン様のメールに書いてたんや！！ハセヲと身も心も一つやって」<br />
<br />
青筋を立てながらにじり寄ってくる朔は今まで見たこともないほどの凶悪な顔をしていた。<br />
そう、まるで夜叉のような表情で、さすがの俺もたじろいでしまった。<br />
<br />
「説明してもらおか。『身も心もひとつ』の意味をなぁ～」<br />
「ま、待て・・・・・・」<br />
「ハセヲォォォ・・・ようもやってくれたなぁ」<br />
「何かの間違いだろ」<br />
「エン様が嘘ついた言うんかぁ！このドくされがぁ！！」<br />
「い、いや、そうじゃねぇけど」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「アンタ、エン様抱いたんか！！！！」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
「・・・は？・・・・・・抱く？」<br />
<br />
それは自分でも素っ頓狂だと思うくらい間の抜けた声色だった。<br />
それにつられてか、朔も夜叉から通常の顔に戻る。<br />
<br />
<br />
暫しの沈黙の後。<br />
<br />
<br />
何を言うでもなく、俺の顔や体を検分するかのようにまじまじと朔の目玉が忙しなく動いていた。]]> 
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            <name>季咲</name>
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