短文置き場
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愛してる。
大好き。 貴方なしでは生きていけない。 そんな言葉だけでは、この想いは伝わらない。 「これ」はもっと、もっと深くて大きいもの。 ねぇ、その目は私を見ている? 「そとがわ」だけじゃ、嫌。 「なか」も、ちゃんと見て。 私の心が見えないのなら。 いっそ殺して。 貴方に殺されるのなら本望だわ。 この肉も、血も、骨も、魂までも、全て、貴方に捧げる。 それが、私の想い・・・・・・・・・貴方への愛だから。 PR 「あっちぃ」 「じゃぁな」 そう言って君は笑った。
電車に乗り込み振り返ると、君は微笑んでいた。 手を伸ばせば触れる距離なのに、その笑顔が、悲しくて、愛しくて、僕は手を伸ばす事が出来なかった。 このままどこにも帰らず、ずっと二人だけで居られたらいいのに。 そうすれば、こんな不安も消える。 こんなに近いのに、僕と君の間には決して縮まらない距離がある。 撫でるように手を動かすと、亮も手を這わせた。 ぴったりと重なるように合った手から愛しさが込み上げてくる。 君はほんの少しだけ寂しそうに目を伏せて、笑った。 電車が動き出し、ゆっくりと君を遠ざける。 「またな、薫」 笑ったまま君はずっと僕を見ていた。 「またね、亮」 僕も笑って、君がいたホームをいつまでも見ていた。 手放したくない幸せも、逃げたいくらい辛い出来事も。
好きで、好きで、仕方なくて。
でも、どうしても。どうやっても伝わらないんだ。 好きだと言っても。 抱きしめても。 キミはするりとすり抜けて、どこかへ飛び立ってしまう。 遠い、遠いところへ。 だから今は。 想うだけで精一杯。 でも、いつかはキミの隣を並んで歩きたい。 キミに置いていかれないように。 ずっと一緒に居る為に。 ほんの少しずつだけど、ボクは前に進む。 『歩くような速さで』 時間がかかっても、止まる事はしないよ。 だって、その一歩は キミの隣に続いているから。 |
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